本日発売の「週刊文春」でも、松竹・鈴木問題が取り上げられ、志位和夫委員長は「裸の王様」だと厳しく批判した。
記事では、前半で、松竹伸幸氏の除名から1ヶ月あまり遅れて鈴木元氏が除名された、いわゆる「タイムラグ問題」に言及。その理由を「実は、鈴木氏は京都の共産党の超大物。時間をかけざるを得なかった」と党関係者の声を紹介している。
先週公開された、「デイリー新潮」の記事のタイトルはセンセーショナルなものだった。
「共産党が松竹伸幸氏に続き“京都の実力者”も除名の異常事態 問われる「市田」「穀田」の人間性」
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/03200610/
松竹・鈴木氏除名の背景に、泥臭い「喧嘩の構図」があることを初めて明らかにしたのだ。 そのデイリーに続いて、「週刊文春」が京都の共産党内に存在する「立命閥」を取り上げ、閥内の対立の相手である市田忠義党副委員長(元参院議員)のFacebookへの書き込みを紹介した。
すでに、かなり有名なフレーズとなった
<「俺が俺が」の人物の哀れな末路を見るおもい>の書き込みが、「あまりの反発に驚いたか投稿を削除してしまった」と述べている。
さらに、この記事の特徴は、志位氏の対応である。
志位委員長は、松竹氏除名以来の党への批判を「攻撃」し「闘争」宣言をしたものの、鈴木氏除名の16日は、志位氏の定例記者会見であったため、わざわざ会見が終了してから、時間の調整ができる直配(京都府党の何者かが直接鈴木氏の自宅ポストに除名通知書を投函)したのだ。
この日の会見で質問を受けることから「逃走」したのではないか?ということが記者の間で話題になっているというのだ。そのとばっちりを受けた田村智子政策委員長が、しどろもどろであったことは言うまでもない。
記事の最後には、統一地方選挙の結果、共産党が議席の後退を生むようなことになれば、その原因を鈴木氏ら「反党分子」らのせいにするのではないか?と早くも言い訳まで見透かされている状況をあげ、志位氏を「裸の王様だ」と痛烈に批判している。
志位委員長を「裸の王様」と評するのも言い得て妙であるが、「デイリー新潮」につづき、「週刊文春」までもが、党内に厳然と存在する「立命閥」に言及を始めたことは、注目に値する。ますます目が離せないというものだ。